普通が普通であるという贅沢

皆さん、お久しぶりです。

ひょっとしたら、このサイトを訪れる方はほとんどいないんじゃないか？
なんて思っていたりしたのですが、パラパラと拍手をいただけているようで
何の動きもないのに拍手いただいちゃっていいの！？なんて罪悪感を持ちつつも
その拍手に感動し、おもわずモニターに向って手を合わせることも。

本当にありがとうございます。


さて、先週末に起こった、未曾有の大災害である東北地方を襲った大地震ですが、
我が家は南関東に位置する場所にあるため、揺れはしたものの大きな被害はありませんでした。
ただ、わが夫が茨城のつくばへ出張中だったため、連絡が取れるまで心配でなりませんでした。

初めは「大きかったねぇ」なんて軽く言える状況であったものの、
被害が徐々に明らかになるにつれ、被災地の現実に胸が締め付けられる思いです。
世界中の耳目が日本に集中している中、傷を背負った日本が今、何をすべきで何ができるか。
繰り返されるメディアの情報に、専門家と称するコメンテーターの言動に、
私は一喜一憂させられ、恐怖に震え、思考がどんどんマイナスの方向へ向っていきました。
子供を連れて西へ逃げよう……ある朝、夫に告げました。
10歳を筆頭に、6ヶ月を迎えたばかりの末子まで4人の子を抱え、
コレで原発がメルトダウンなんて起こしたら、チェルノブイリのようになるのでは？
日本はもう沈没するんだと思い込み、子の将来を考えると、ただ涙するしかできませんでした。
日に何度も行われる政府や電力会社の会見。
『放射線物質の量が、基準値の30倍』
こんな事をただ聞かされれば、不安にならないわけがない。
あまりに考え込んでしまい、最終的に熱まで出す始末。

でも、情報を精査し、納得できるものが増えるに連れて「大丈夫！」と思えるようになりました。
もう平気。大丈夫。

子供が喧しく家を駆け回り、やかましいと叱り、面倒だなぁと思いつつ家事をする。
その日常が、どれほど贅沢だったのかと改めて思います。

日常こそが贅沢。
平穏こそが宝なのです。

いま福島では、原発の危機に多くの方が尽力し、命をかけて戦ってらっしゃいます。
私は何も出来ません。
できるとしたら節電のみです。
そして、感謝の念を送ること。
こうやってＰＣを開き、ＢＬＯＧを更新している間にも、どこかで作られた電気を消費しています。
その事を当たり前と捕らえず、感謝を持って使う事を子供たちに教えてゆく事。

我が子たちは、学校が半日になった事に喜び、外で日暮れまで遊んでいます。
この地震で津波に飲まれた命もある中、無事に一日を終える事がどれほど贅沢なのか、
今の彼らにはわからないかもしれません。
私は、その当たり前の贅沢を、彼らに伝え続ける事が大事なのだと痛感しています。

近所のスーパー・コンビニでは、あいかわらず買占めが続いています。
米・水・卵・牛乳・ティッシュにトイレットペーパー・シャンプー・乾電池・ビスケット……
ガソリンスタンドには、車が長蛇の列をつくってる。
私たちが慌てる必要はないのに、世の中は何かに取り付かれたように品薄が続いています。
それもこれも、震災の恐怖と、原発事故の恐怖からくるものでしょう。
連日の報道にストレスを感じ、精神的に厳しい日々が続く中、
「もう堪えられない！辛い！！」
と感じ始めた方が、普通の番組が放送された事でホッとしたと呟けば、
被災地を考えろ！罰当たり！！と責められる。

皆がヒステリックになっています。
大きな差は合っても、誰もが必死で日々を過ごしているのです。
それを誰も、許す事も責める事もできないはずです。
皆が『日常と平穏』を奪われたからこその行動なのですから。

日常は宝なのです。
その宝が、日本に早くもたらされますように。

日本人は強い！
団結力世界一！！
頑張ろうぜニッポン！！！

この地震で多くの方が犠牲になりました。
その魂に祈りを。
生き抜いた方に希望を。
危険な場所で、命を賭して作業に当たっている皆さんへ感謝を。

無事に、この難局を乗り越えられますように。